ロボカップ(RoboCup)

ロボカップとは

ロボカップは、ロボット工学と人工知能の融合、発展のために自律移動ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱され、1992年に発足、1997年に第1回の世界大会が開催れされ、20年以上の歴史を持っています。
西暦2050年「サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という夢に向かって人工知能やロボット工学などの研究を推進し、様々な分野の基礎技術として波及させることを目的としたランドマーク・プロジェクトです。
ロボカップサッカーは、人間のサッカーの試合と同じく、自分で考えて動く自律移動型ロボットを使った競技会形式で行われます。競技会は研究成果の実験・発表の場であるとともに、一般の方も先端科学と技術に接することができる交流の場でもあります。
現在では、サッカーだけでなく、大規模災害へのロボットの応用としてレスキュー、次世代の技術の担い手を育てるジュニアなどが組織されています。
ロボカップ日本委員会の公式ホームページより転載(一部加筆)

小型ロボットリーグ

小型ロボットリーグ(Small Size Leadue、SSL)は、ロボカップの歴史の中で最も古い歴史を誇る競技の一種です。その競技の醍醐味は、複数の自律型ロボットがダイナミックに変化する状況に応じて、中央と分散の両システムを駆使し、協働して戦略にあたる課題の難しさにあります。
このリーグでは、6m x 9mのフィールド上で、6台のロボット同士が対戦します。ロボットのサイズは、直径180mm以下、高さは150mmを超えてはいけないルールになっています。オレンジ色のゴルフボールを使いますが、パスの精度は高く、スピードもかなり早く、ゲームとしての面白さも迫力もあるリーグになっています。
2019年のW杯より台数が8台同士にルールが変更されており、将来的には11台同士の対戦になる計画です。